発足にあたり

“またきてね”が聞きたくて

患者様をチームで、総合的に診ていくために

患者様をチームで、総合的に診ていくために

くすのき歯科医院は、様々な専門家がともに助け合うチーム医療に注力しています。歯科医師、歯科衛生士に加え言語聴覚士が在籍していることもあり、嚥下障害や構音障害への対応力が強みです。
今後は摂食嚥下だけでなく、より多くの医療専門家と手を携え、総合歯科医院として患者様に寄り添っていきたいとの想いを持っています。とは言え訪問診療においてはまずは、「のみこみなら、くすのき。義歯(入れ歯)なら、くすのき」という存在になること。今の訪問診療をもう一段階レベルアップしたいとの思いが、柱としてあります。

どの患者様に対しても、それこそ最期の時まで、少しでも快適に毎日を過ごしてもらいたいとの思いはあります。そのためには「食べられること」がとても大切です。

「食べられること」には良い義歯が必要ですし、口腔機能・嚥下機能をなるべく維持していくことや歯周病を含めた包括的口腔管理が不可欠です。ですから、そこをしっかりサポートできるメニューを豊富に持っていたい。
例えば遠くの大学病院などに足を運ばずとも外科的な処置を受けられる態勢を整えたり、自由診療も含めた多様な選択肢を提示できる歯科医院であることが必要なのです。

未完成でありつづける

私がくすのき歯科医院に関わり始めたのは、2014年。ずいぶんと長い時間が経ちました。ちょっと格好つけた言い方になりますが、常に「次に求められる歯科医師・歯科医療像は何だろう」と考えながら仕事をしてきました。それは今も変わりません。

今、目指すところは次世代に求められているであろう多機能型の歯科診療所、いわゆる「1.5次歯科診療所(仮称)」。おそらくこれからも、模索しながらも必要なことを少しずつプラスして、くすのき歯科医院をかたちづくっていくでしょう。

そのために欠かせないのが「学び」です。学ぶことで、初めて、未来や次の社会に必要とされることに気づけるからです。

新たにくすのき歯科医院に加わる方に私が必ず伝えるのは、「私たちは発展途上。出来上がった歯科医院ではない」ということ。ですから、決まったことを指示通りにやり続けたい方には、ちょっと厳しい環境なのかもしれません。

逆に常に知識をアップデートし、学ぶ姿勢を忘れない方、新たなことに常にチャレンジしたい方にはもってこいの職場です。

フラットな関係で、多様な人が力を発揮する

もう一つ私が大切にしているのは、フラットな関係性です。多様な職種のスタッフが自分の専門性を活かし、ちゃんとした立ち位置を持つクリニックづくりを心がけています。

歯科医師だけが常に正しいわけではない。例えば歯科衛生士や歯科技工士…、また他のスタッフも経験豊富な人はたくさんいます。ですから、多様な人の意見を尊重しながらくすのき歯科医院では仕事をしてほしいとの思いを持っています。

専門的な技能を必要とする職に就いている人は、何かしら実現したいこと、ーーつまり「この仕事を選んだきっかけ」があるはずです。私は思いを持つ人が集い、それをかなえることでくすのき歯科医院が、地域と社会に貢献できる良い場になることを願っています。

「私はこういうことが得意」「患者さんのこんな困りごとを解決したい」との思いを持つ人。そんな人が、新たにくすのき歯科医院に加わってくれたら、こんなにも嬉しいことはないです。

とは言えいちばん大切なのは、患者さんへ寄り添う気持ちです。良い治療結果だったり、口腔機能の向上による満足感を提供するのも必要なことです。ただやはり、私は「くすのき歯科医院に出会えてよかった!」との言葉と笑顔が最も嬉しいんです。

出会ったことが嬉しくて、また会いたくなる。

患者さんも、スタッフも「またきてね」と言い合える関係をつくっていくために。
私たちと一緒に働きませんか?

院長

高橋 なぎさ