座談会
Team Smileの今までとこれからと
くすのき歯科医院は多種多様な職種のスタッフがチームを組み、一人の患者様を見守り、向き合うことを大切にしています。常に学び続けること、プロフェッショナルであることはもちろんのこと、患者様の笑顔に寄り添うことを続けてきた医院の今までの歩みとこれからについて、歯科衛生士の伊藤さんとバックオフィスを担う須貝さんに話を伺いました。
歯科衛生士
伊藤
診療マネージャー
須貝 翼
「頼りになる同僚」
それぞれが考えていること
お互いの仕事ぶりについて
どう見ていますか?
伊藤
とても頼りにしています。患者様やご家族、ケアマネージャーや他院の医療従事者との連絡やスケジュール調整、事務処理などたくさんの役割を担っていて。しかもすべて重要で気が抜けない仕事なんです。
私たちが患者さんへの対応に集中できているのは、須貝さんのおかげです。本当に助かっています。
須貝
ありがとうございます。私も伊藤さんを始め、スタッフの皆さんに助けられています。
今、くすのき歯科医院は、口腔外科、矯正など専門の先生にもご協力を頂き、できることを増やしている段階です。クリニックが変わっていくなかバックオフィス業務はどうしても増えてしまい、歯科衛生士の皆さんにも本来業務に加え様々な仕事を行って頂いており、申し訳ないやらありがたいやらです。
この仕事を続けていく
原動力はなんでしょう?
須貝
当院にかかって歯科に対するイメージが変わったと話す患者様がとても多いんです。歯科医院に行くのが楽しみになった、訪問歯科診療で言えばまた来て欲しいとの言葉が聞けるのが喜びですね。
個人としては医療専門職ではないということもあり、患者様の本音を受け止める立場になれるのも嬉しい点です。僭越ながら患者様の思いを他の専門職につなげ、患者様と家族のサポートにつなげることもあります。そんな時は多職種連携の一端を担っているんだと実感しますね。
伊藤
私は外来で歯科衛生士として働き始めましたが、ある時訪問歯科診療を知り「この仕事だ!」と直観しまして。以来「この分野で歯科衛生士として何ができるだろう?」とずっと考えています。
実は学生の頃、祖父が目の前で倒れて入院しそのまま亡くなったのがずっと心に残っていて…。「もっとできることがあったはずだ」と今でも後悔しているんです。
歯科衛生士という仕事で、ひとりの人生、一つの家族に最期まで関わりたい、何かできるはずだとの気持ちが、私の原動力になっているところもあります。
総合歯科医院への
一歩を踏み出すとき
お二人が考える、
今後のくすのき歯科医院の姿とは?
須貝
私が院長やスタッフの皆さんと話していて感じるのは「今は対応できる専門領域や強みを増やすとき」だということ。今までは外科的治療など、外部の専門医院にお任せしてきた部分が多少なりともありました。しかし、それは患者様にとって負担となります。
今後は総合歯科医院として、一人の患者様にトータルでより質の高い歯科医療を提供していく必要があると考えています。
伊藤
「一人の患者さんに対し、あらゆるサポートができるチーム医療」。目指すところはそこなんじゃないかな?と思っています。
患者様は口腔内を良い状態で保ちたいとの思いを多かれ少なかれ持っています。その思いと私たちが提供するものが合致して初めて、患者様は通い続けてくれる、いわば歯科医院のチームの一員になって下さるように感じます。
「ここに任せれば、口を通して世界が広がる」と思ってくださる患者様、仲間が集っていける場に当院がなれれば嬉しいです。
私個人としては、摂食嚥下だけでなく栄養や食の分野までできることを拡げたいと考えています。例えば、食べやすくて栄養があり美味しい食事もレシピなど情報を伝えるだけでなく、作って提供したり、患者様と一緒に作れるような仕組みづくりだったり…。夢はひろがりますね。
くすのき歯科医院の「あり方」も
変わっていくのでしょうか?
須貝
くすのき歯科医院の軸となる院長の高橋先生は、良い意味で歯科医師らしくないんです。コロナ禍前は先生の世間話が隣のユニットの患者様にもつながり、患者様もスタッフもみんなで大笑いするなんてこともありました。
専門的な知識もしっかりありつつ、患者様を笑顔にできる。それが高橋先生の持つ大きな魅力です。
ただ、これからは芯となる部分を共有しつつも、もっとスタッフがそれぞれの力を発揮し各々が自分にしかできないことを患者様に提供していく必要があるのかなと思っています。
伊藤
高橋先生が思い描く歯科医療は魅力的で、一緒に働いている身としてはとてもワクワクするんです。ですから今のくすのき歯科医院の軸となる思いーー患者様と向き合いその思いや希望、期待をかなえたい、不安な気持ちがあれば寄り添いたいーー、これは大切にしていきたいですし、これから当院に加わる人とも共有していきたいですね。
とは言え、自分の引き出しが多くなければ、患者様に提供できるものも限られてきます。歯科医療だけでなく、多様な物事に触れ経験することを通し、学びを積み重ねていくことも変わらず続けていくと思います。
須貝
一人の患者様をひとつの医院が最期まで診る方向に社会も進んでいます。医療と社会の変化に対し、自分たちができること、なすべきことを、高橋先生は常に考えているのではないでしょうか。
患者様の10年、20年先を見据える。今ももちろんそういう診療を心がけていますが、私たちがやるべきことはまだまだたくさんあります。
「ぜひ来てね」
くすのき歯科医院にこれから加わる方に
メッセージを。
伊藤
私たちの仕事は「口の中の困りごとを解決すること」。でも、それだけではないと考えています。
生活の中での困りごとにいかにフォーカスできるか、思いをくみ取ることができるか。それがくすのきらしさなのかな?と私は思います。
一人の患者様が抱える本質的な問題と言いますか…。もちろんできることは限られていますが、その人の困りごとの根本にあることを解決するために、まずは、そこに気づき、引き出すことが大切なような気がします。
とにかく当院は、外来でも訪問でも大きなやりがいを感じられる職場です。もし私たちがやっていることに興味を持って頂けたら、私たちに一度会いに来てください。
須貝
医療というと、重苦しさがどうしてもついて回ります。少しでも患者さんの気持ちを軽くする、楽しくすること。そういう側面も重要だと最近は考えます。
いちコーディネーター・サポート職として言えるのは、この仕事は、今まで医療に全く関わったことがない異業種の方々でもその経験が活かせるということ。患者様の持つ医療に対するイメージがガラッと変わる。そこに微力ながら力を尽くせるのは、本当に良いものです。
ですから、少しでも興味があれば、この仕事に飛び込んで来てください。自信があろうがなかろうがまずは、くすのき歯科医院にぜひ来て欲しいですね。