インタビュー
2014年入職/診療コーディネーター
T. S
Q.くすのき歯科医院ではどのような業務を担っておられますか?
訪問歯科診療のサポートを中心に様々な業務を行っています。例えば訪問診療車の運転や機器のセッティングサポート、簡単な診療アシスト…。他にもスケジュール管理などクリニックの事務関連全般も担っています。
もう一つの役割が、歯科医院と介護事業者や行政など関係者をつなぐこと。「橋渡し役」とでも言いましょうか。患者様をサポートする多種多様な専門職の一員として、歯科の領域から気づいた点を関係者に共有し、共に患者様とご家族にとっての最適解を考えていく。そのための土台づくりも私の仕事です。
Q.この仕事には、どんな喜びがありますか?
何よりも患者様と関わるなか、ご本人やご家族から「ありがとう」と言っていただけることが心から嬉しくて。皆さん先の見えない不安だったり、疲れだったりと様々な思いを抱えています。私たちにできることは限られていますが、例えば治療の合間のちょっとした会話でぱっと明るい表情を見せてくださる時があります。こうした瞬間に立ち会えるのも、患者様に寄り添う訪問診療の現場ならでは喜びです。
Q.くすのき歯科医院と出会ったきっかけは?
知人経由で「人手が足りないから手伝ってほしい」と頼まれたのがきっかけです。医療関係の仕事の経験はなかったのですが、ちょうど前の仕事を辞めたばかりで。「雰囲気も良いさそうだ」と軽い気持ちで働き始めましたが、気がつくと長い時間が経っていましたね。大変なこともありましたが、院長や歯科衛生士さんたちを始めとしたチームメンバーがいたからこそ、ここまでやって来られたのだと思います。
Q.今後の目標を教えてください
治療やケアに加え摂食嚥下に関するご相談は増えています。より専門性の高いチームで、これからも「最期まで口から食べる喜び」を追求していきたいですね。同時に医院の幅を拡げてもいきたいです。例えば院長がメニュー開発をしてきた「おしゃれ介護食」なども通し、食べることにまつわるあらゆる事柄をサポートできる場づくりも視野に入れています。
くすのき歯科医院に在籍する専門スタッフの力を活かす、特色あるクリニックづくりも進めたいですね。今は、言語聴覚士にしかできないこと――もちろん摂食嚥下もそうなのですが、構音障害・いわゆる吃音の専門外来を開くべく準備を進めています。
Q.新しく、くすのき歯科医院に加わる方にメッセージをどうぞ。
歯科医院をあらゆる面からサポートする仕事なので、心身共にバイタリティが必要なのかも知れません。ただ、異業種での経験は必ず活きてきます。例えば「実は前から医療に関する仕事に興味を持っている」との思いを持つ方などもウェルカムですね。
当院が発展途上なのは今も昔も変わりません。ホスピタリティや思いやり、言い換えると患者様に寄り添える心といいますか。こうした「志」を持って一緒に頑張って下さる方を、お待ちしております。